スキーモ!
スキーモは日本語では「山岳スキー」と訳され、2026年のミラノオリンピック開催種目です。
とはいえ、公式ホームページで紹介されている競技人口も150~200人くらい、となっているので、まだまだ知らない方も多いのではないでしょうか。
「山岳スキー」「登るスキー」などと説明されていて、スキーを担いで山を登って、スキーを履いて滑って降りてくる、ということかなと想像していましたが、スキーを履いたまま山を登って、滑って降りてくる「スキーで登山!」という感じでした😃
スキーを履いたまま山を登る?どうやって?と思うかもしれません。
登るときには、スキーの板の裏側、雪に接する部分に、シール(スキン)と言われる細い布のようなものを貼るのですが、これが優れものなのです。
黒い服などを着るときにほこりやチリを取るために使うエチケットブラシのような、片側からさわるとすべすべだけど、反対側からさわるとけばけばになる素材でできていて、前へ進むときにはすべすべなので進みますが、後ろへはけばけばが摩擦力となって滑りません。前へは行けるけど、後ろには滑らない。その性質を利用して、スキーを履いたまま山を登ることができるのです!
登山靴で雪山を登るときは、アイゼンなどの滑り止めを靴に装着しますが、圧雪されてない深い雪のところでは、靴ごと体が沈んでしまって前へ進むのは大変です。ところが、スキーは長さと幅のある板なので、浮力がついて沈みこまずに雪の上を歩くことができます。
ちょうど前日にかなり雪が降ったあとだったので、ふかふかで真っ白な銀世界、登山靴ではとても入れないだろうと思うようなところをスイスイ通っるのは本当に気持ちが良くて、とても楽しかったです!
片品村の雪は、新潟方面に水分をたくさん落としてきたあとの雪なので、軽くてさらさらのいわゆるパウダースノーと言われるような雪質で、スキーモの楽しさを経験するにはもってこいなのだそうです。
お誘いいただいた星野さんは、片品村出身で、スカイランニングやスキーモの世界選手権の日本代表選手なども経験されており、もっと多くの人に片品の山やスキーモを楽しんでほしいとスキーモの体験教室やレッスンなども実施しています。
まだ経験したことのない方は、ぜひ、一度スキーモにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。おすすめです!
(※ただし、指導者やガイドさんと一緒に、安全への配慮を十分した上でお楽しみください)
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