大清水から尾瀬沼へ
大清水駐車場から一ノ瀬バス停までは地元片品村の管理となっていますが、その先の尾瀬沼までは群馬県の管理区間です。
ここの木道がかなり傷んでいて、整備が追いついていないため、尾瀬の歩荷として活動している萩原雅人さんが尾瀬を愛する多くの方に呼びかけ、クラウドファンディングにより集まった資金を今年の6月、県に寄付してくれました。
その金額は1150万円という大きな金額ですが、尾瀬の木道はたった1メートル整備するだけでも15万円から20万円以上の費用がかかります。県は寄付者の意向も伺って、三平峠から尾瀬沼に向かう木道の一部を整備することにしました。
この部分は尾瀬の中でも特に厳重に保護されているところなので、整備のための手続きに時間がかかるそうで、実際に工事が行われるのは来年度になってしまうということでしたが、手前の一ノ瀬バス停から三平峠までの部分は県の予算でなおすことになっており、今年度の工事が終了しているとのことだったため、その様子も含めて確認してきました。
また、尾瀬沼の周囲の木道は、北岸は環境省の管理ですが、南岸に群馬県管理の部分が残っており、そこもかなり傷んでいます。環境省との協定の中で、今後整備が進んだら県から国の管理に移行することになっているそうですが、いずれにしても、県だけではどうにもならない部分もあるため、今回は県議の有志のほか、県の担当部局と国の自然保護官にもご参加いただき、さらに歩荷の萩原雅人さんからもお話を伺いながら、という贅沢な調査行となりました。
当日はこれ以上は望めないほどの素晴らしい天候に恵まれ、なおかつ帰り道には山の神の使い、と言われているオコジョが木道から顔を出すのにも遭遇し、なんだか尾瀬の神様が、木道をなんとかするようにと計らってくれたのではないかと思うほどでした。
この先も美しい尾瀬をたくさんの人が堪能できるように、尾瀬を守ってきた人たちと尾瀬を愛する多くの人たちともに守り続けていく新しい方策を知恵を出し合いながら見つけられたらと思っています。
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