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2022年8月29日 (月)

健康福祉常任委員会県内調査

8月24日(水)健康福祉常任委員会の県内調査で桐生市を訪問しました。
調査先は有限会社COCO-LO、桐生市民活動推進センター「ゆい」、NPO法人キッズバレイの三か所です。
有限会社COCO-LOは訪問看護やデイサービス、通所介護などの事業を行いながら、職員の確保や定着のため、働きやすい環境を模索してきたということで、令和元年度の「ぐんま介護人材育成認証事業者」にも認定されています。今回は、代表の雅楽川陽子さんから直接お話を伺うことができました。
最初は数人から始まったCOCO-LOでしたが、人数が10人を超えるころから徐々にそれまでのやり方では仕事がうまく進まなかったり、人が集まらなかったり、やめてしまったりという問題が起きはじめ、どうしたらうまくいくのか、徹底的に働いてくれる人たちから話を聞き、その要望に合わせた職場環境をつくっていった結果、今では働きたいという人を探すのに苦労することはなくなったし、残業もほとんどない、などのお話を聞き、県庁や学校現場などでも、このような取組が参考になるのではないかと感じました。
桐生市民活動推進センター「ゆい」は桐生駅の中にあり、桐生市からの委託を受けてNPOをつくりたい、ボランティア活動をしたい、などの相談にのったり、駅構内にシェアショップをつくったり、イベントを実施するなど、さまざまな活動を行っています。
以前から、桐生市は市民活動が盛んであり、市民の自発的な活動を育てる雰囲気があるなあと思っていましたが、その中心的な役割を果たしているセンターでお話を聞くことができたのは、とても貴重な機会でした。
最後に伺ったNPO法人キッズバレイは、コロナ禍において女性へのストレスが拡大し、自殺等も増えていることから県で昨年急遽開始した「不安を抱える女性の寄り添い相談支援事業」の東毛地域担当としても事業を実施していただいていますが、もともとは若者・子育て世代がいきいきと暮らすまちづくりをかかげ、2013年にスタートした団体です。そのために子どもたちや母親、暮らしと仕事を取り巻く様々な課題に対し、きっかけやつながり、新しい視点などをつくることで地域に良い循環を生み出そうとさまざまな活動を行っています。
困難を抱える当事者のみなさんを支えるためには、その人たちとつながり、話を聞くことができる信頼関係をつくらなければなりません。制度をどれだけつくっても、その制度が必要な人たちに届かなければ意味がなくなってしまう、という中で、つながりをつくることの難しさは行政が一番感じているのではないかと思います。
今回伺ったさまざまな民間の方々の取組は、そういう行政が取り組むのでは限界のある部分を、熱い想いと自由な発想で広げてくれる貴重な活動であり、こういう活動を行政がどう支援していけるかが今後の福祉事業の成否をわけるカギとなると考えています。
最前線の現場で生き生きと活動するみなさんの話を直接聞かせていただいて、本当に有意義な一日でした。

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