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2022年7月28日 (木)

かがやき総合在宅医療クリニック

2日目2か所めの訪問先は、岐南町の医療法人かがやきの総合在宅医療クリニックでした。

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ここでは、市橋理事長の「地域にたりないものを持つ!」という理念のもと、24時間365日体制の在宅医療を中心に、ITを使った褥瘡コンサルティングや研修の受入れ、地域への勉強会の実施、管理栄養・歯科衛生士・言語聴覚士との協力、音楽療法の実施や家族支援窓口などを実施してきましたが、昨年6月に、残った「地域にたりないもの」として小児の在宅支援施設を開設することとし、重症心身障害児・医療的ケア児とその家族のための医療型短期入所「かがやきキャンプ」をオープンしました。
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在宅医療に関する理事長の考え方はとてもはっきりしており、在宅での健康管理が不十分だと、救急外来を受診し、入院し、治療し、退院し、自宅に戻ってまた健康管理が不十分となり救急外来へ、というサイクルになってしまうため、これを在宅医療のアプローチによってストップすることが重要だと考えておられるそうです。
そして、医療機器の小型化や遠隔による24時間対応の介護・看護が可能になることによって、社会全体が病院である、という状況を作り出すことができるようになったため、成熟した在宅医療があることで、単に病院から家に帰ることができるようになるだけでなく、多職種で高品質な在宅医療から、社会問題解決の拠点であり、能力・知識ある専門家集団としての在宅医療へ、さらにはそこで醸成された死生観や人とのかかわりによる新しい文化の創造にまで発展していくことができるのではないか、とのお話は、とても刺激的でした。
小児の在宅支援施設である「かがやきキャンプ」も理事長のこのような考え方が根底にあり、「キャンプ」と名付けたのも、こどもたちが行きたくなる、楽しみにするような施設にしたい、との想いから名付けたそうです。
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ここでは、小児のリハビリ・プールなどの施設があり、7床の有床診療所となっていますが、リハビリやプールにゲームを導入し、ゲームを楽しむことが結果的にリハビリにつながるように工夫してあります。
もともと成人の在宅医療を行っていることで、支援が必要なお子さんだけでなく、家族全員をまるごと見て支援することができるとして、そのことのメリットを「可変部が多い」と表現していらっしゃいました。

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