3年ぶりの県外調査1日目
昨日から3年ぶりに実施された健康福祉常任委員会の県外調査に参加しています。
初日の昨日は愛知県議会に伺い、「愛知県方式」と呼ばれる新生児の特別養子縁組について調査しました。
通常の養子縁組では、戸籍には養子と記載され、実の親との関係も途切れることはありませんが、特別養子縁組では実親との関係が終了し、戸籍も長子、次子などと記載されることになります。
愛知県では、かつて中絶される赤ちゃんをなんとか救いたいと思った医師が、戸籍に残さず密かに養子縁組の斡旋をしたという事件があり、そのときの反省から、生まれる前から育てられないことが分かっている赤ちゃんの養子縁組に積極的に取り組んできたと言うことです。
この制度については、以前から関心を持っていたのですが、なかなか詳しく伺う機会がなかったので、とても良い機会でした。
愛知県では毎年二桁にのぼる新生児の特別養子縁組がこの制度により実施されているそうですが、受入を希望する里親さんは300件以上も登録があるそうで、受け入れ先として里親さんを決めるときに多くの選択肢の中から選択できることは重要なことだと思います。
一方で自分で赤ちゃんを育てるのが難しい妊婦さんにこういった制度があるという情報を届ける方法としては、産婦人科の病院等で受診した方で該当する方にお伝えしているとのことで、受診に至っていない、さらに困難の度合いが高いであろう妊婦さんに伝える取り組みはなかなか難しいようです。
熊本の赤ちゃんポストの取組みにも以前から関心を持っており、困難な状況にある妊婦さんや赤ちゃんを1人でも多く救うための取組みのあり方について、もう少し研究していきたいと思っています。
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