« スーパーカーラリーチャレンジ | トップページ

2018年5月30日 (水)

女性都道府県議会議員の会 研修会

女性都道府県議会議員の会の研修会が東京で開催されました。元議員でもかつて会員であれば参加できるため、わたしも行ってきました😌

研修会では、

1.知的障がい者の若者に大学教育を。との理念でゆたかカレッジという知的障碍者の「福祉型大学」を運営している長谷川正人さん

2.子どもの虐待死をゼロにするため、児童相談所と警察その他の関係機関の情報共有や連携を進めようと活動していらっしゃる後藤啓二さん

のお二人からお話を伺いました。

【知的障がい者の若者に大学教育を。】
〜ゆたかカレッジの取組〜


ゆたかカレッジでは、「大学」の4年間を前半2年と後半2年に分け、前半2年は自立訓練事業、後半2年は就労移行支援事業を組み合わせ、4年間の継続したプログラムを提供しています。

これは、知的障碍者の若者に充実した「青年期」を提供しつつ、社会人として必要な人格的成長を時間をかけてサポートしていくという自立支援プログラムです。

平成27年度から29年度の3年間で卒業した39名の進路は、21名が一般就労、A型事業所が4名、B型事業所が7名、ゆたかカレッジの研究生が7名となっており、全ての卒業生が希望の進路に進んでいるとのことでした。

平成30年度は178名の在学生がいるそうですが、入学希望者が殺到しており、カレッジのブランチをあちこちで開設する準備を進めているそうです。

また、既存の大学とのコラボによる受け入れを進めており、将来的には知的障碍をもつ学生が既存の大学の学生とともに学べる環境を作っていけるよう準備しているとのことでした。

世界にはいろんな国がありますが、わたしたちが自分の国に生まれて良かったと思うときはどんなときでしょうか?

知的障碍などのハンディキャップがあっても、病気や貧困、事故や災害に見舞われることがあっても、あるいは女性であったり、少数派であったりしても、困難を乗り越え、納得のいく人生を送れるように支えてくれる国であると感じるとき、ああ、この国で生まれて良かったと思うのではないでしょうか?

ゆたかカレッジは、そこに通う若者たちの人生の選択肢の幅を広げてくれる素晴らしい取り組みだと感じました。

【子どもの虐待死ゼロを目指して】
〜NPO法人シンクキッズの取組〜


子ども虐待死ゼロを目指すNPO法人シンクキッズ代表理事で弁護士の後藤啓二さんの問題提起は、児童相談所と警察との情報共有が不十分であるために、救えたかもしれない命が失われているのではないか、という重いものでした。

高知県と、茨城、愛知の両県では児童相談所が虐待通告を受けた家庭の情報を警察と共有するようになっているそうですが、それ以外のところでは、児童相談所の把握している情報が警察に共有されていない場合が多いといいます。

警察に通報があった事例は必ず児童相談所と情報共有するので、すでに児童相談所の把握している事例の半数近くは警察と情報共有されています。

しかし、児童相談所は警察への情報提供をためらう場合が多く、そのために警察が通報を受けて駆けつけても虐待の事案だという認識がないため、子どもの安否確認や保護に至らない場合が出てきます。そして、その後子どもが虐待を受けて死亡する…という事例を多く示していただきました。

1つの問題認識として、日本には家庭内で起こる問題について家庭内で解決すべきとの考え方が強すぎるのではないか、との指摘もありました。

子どもの安全を確保し、命を救うことを最優先に、もっと関係機関の連携を進めていくことが、なぜできないのか、講師の後藤さんの歯がゆい思いが強く伝わりました。

一方でさまざまな困難を抱えながら子育てに取り組んでいる保護者の心を解きほぐし、信頼関係を作りながら事態を改善に向けて進めていこうとする児童相談所の職員のみなさんの思いもあるのではないかと思います。

それぞれの立場や見方の違いを乗り越え、子どもたちの命と人生を守るには、やはり関係者間のコミュニケーションがまだまだ不十分なのではないかと改めて感じました。

【二つの研修を通じて】


二つの研修を通じて感じたのは、むずかしい課題を解決しようと真剣に取り組んでくださる人たちが全国にはたくさんいるということです。

行政はもっとそういう人たちの手を借りること、議員はそういう貴重な存在と行政との橋渡しをすること、そのことによって、困難な課題も少しずつ解決に向けて前進するのではないかと思います。

微力ではありますが、女性都道府県議会議員の会をはじめ、多様なつながりを活かしながら、わたしもこの地に生まれ、この地に生きて良かったと思える地域をつくることに貢献できるよう力を尽くします。

|

« スーパーカーラリーチャレンジ | トップページ

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/103231/66775358

この記事へのトラックバック一覧です: 女性都道府県議会議員の会 研修会:

« スーパーカーラリーチャレンジ | トップページ