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2017年5月29日 (月)

太田市で利用できる公共交通等

運転免許証を自主返納した場合の支援制度について、ご意見いただいたみなさま、ありがとうございました。今回のテーマは太田市で利用できる公共交通等についてです。

運転免許証を自主返納した場合の支援制度は、永続的に利用できるものではない場合が多く、支援が終了した後のことも考えないわけにはいきません。

そこで、重要になってくるのが、自家用車を自分で運転する以外の交通手段がどの程度整備されているのか、ということです。

太田市では、私鉄(東武線)や民間のバス・タクシーなどのほか、シティライナーおおた、おうかがい市バスなどを利用することができます。

このうちおうかがい市バス

太田市に住民登録をしている
・65歳以上の人
・その他特別の理由により市長が認めた人
が、利用対象者で、自家用車の所有・使用をしておらず、歩行以外に移動手段がない人で、自力でバスに乗降でき、かつ、介護認定の要介護1から5以外の方であることが必要、という利用条件になっています。

この条件に該当する人は、市役所の交通政策課や各行政センターで、利用者登録をしたうえで、利用したい日の1週間前から前の営業日までの間に電話で予約する必要があります。

平成28年6月の市議会特別委員会での質疑によれば、平成27年度末で利用登録者数は3117人、延べ利用者は3万2千人ほどだということです。

この条件に該当する人はどのくらいいるのでしょうか?

太田市交通安全計画(平成29年度~平成32年度)によれば、平成27年の太田市における65歳以上人口は53,309人。このうち運転免許保有者は35,980人だそうです。ということは、65歳以上で運転免許を保有していない人は、17,329人もいるのですね。

太田市における自家用車の保有台数は153,585台となっています。

ちなみに介護認定の要介護1から5までの方は、『はつらつプラン21』太田市高齢者福祉計画・第6期介護保険事業計画によれば平成26年10月時点で6,266人の認定があります。

これらの情報を総合すると、おうかがい市バスを利用できる該当者で、登録していない人はまだまだたくさんいそうです。

とはいえ、おうかがい市バスは現状の登録者数でも予約の電話がなかなかつながらない、希望の日時で利用できない、などの苦情も出ているため、平成28年度にはこれまでの8台から9台へと車両の数を増やしており、さらに増車するにはドライバーや管理室オペレーター、システムなどもそれにともなって増やしていかなければならないということで、利用登録者がどんどん増えた場合には、経費がかなりかさみそうです。(平成28年6月太田市議会特別委員会の質疑より)

平成28年度のおうかがい市バスの予算は、5639万6千円でした。

おうかがい市バスを利用することができない場合は、どうでしょうか。

シティライナーおおたは誰でも乗ることができ、市内循環、新田線、尾島線の3路線があります。

太田市議会の平成28年12月定例会の質疑によれば、利用状況はこの3路線を合わせて、平成28年の4月から10月までで27578人となっています。また、運行事業補助金は平成28年度予算で2006万2千円となっています。

シティライナーおおたの場合は、路線や運行数が少なく、地域的・時間的に利用できる人が限定されてしまうという点が課題です。

私鉄や民間のバスなども、シティライナーおおたと同様、特に地域的に利用できる人が限定されます。

バス・鉄道の運行地域と、駅や停留所までの徒歩圏内の人口を調べれば、太田市内でどのくらいの人たちが、これらの公共交通を利用できる状況かわかるのですが、太田市のホームページなどからは、この公共交通を利用できる人の割合のデータはみつけられませんでした。

私鉄やバスの利用範囲に住んでいる人の数が減れば、当然利用可能な人の数も減りますから、まちづくりを進めるうえで、路線バス等の運行範囲を広げるだけでなく、運行範囲内の人口を維持する、あるいは増やしていくことも、検討課題となるでしょう。

おうかがい市バス、シティライナーおおた、私鉄、民間のバスなどが利用できない場合は、どうしたらいいのでしょうか。

タクシーや福祉タクシー、ボランティア、家族などによる送迎、などが考えられます。

タクシーは経済的なハードルが高いと考えられていると思いますが、利用頻度や距離によっては、自家用車の維持費と比較してそれほどかけ離れていない場合もあると思われます。

運転免許証を自主返納するかしないかにかかわらず、運転ができなくなる人、運転に自信がなくなる人は今後高齢化の進展に伴ってますます増えていくことが予想されます。一時的な支援制度は、自家用車での移動が移動手段のほぼすべてといっていい生活から、公共交通を使っての移動に経済的なインセンティブを設けることで慣れてもらうこと、意識の変革をしてもらうことが目的だと考えられます。

わたしは、自分で自家用車の運転ができない場合の移動手段の確保は、健康で長生きできる社会の実現のためにも重要な要素だと考えています。

将来的に、自動運転車の開発などが進むことなどもふくめ、考慮しなければならない要素はいろいろありますが、まずは目指す地域のあり方を、そこに住む人たち一人一人が今だけでなく10年後、20年後の社会のありようを想像しながら考えていくことが必要です。みなさんは、どうお考えになりますか?

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