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2017年5月22日 (月)

運転免許証を自主返納した場合の支援制度について

先日、運転免許証を自主返納された方から、支援制度についてご質問頂きました。この件については、お問合せ頂くことも多いので、少しまとめてご紹介します。

度重なる高齢ドライバーによる事故の報道もあり、自主返納を考えていらっしゃる方も増えていると思います。そんなとき1番気になるのは、免許を返納したあとの移動手段について。

公共交通が発達している東京などではいざしらず、群馬では免許を返納してしまったら、生活できなくなってしまうのではないかとの不安と、運転を続けることによって万が一大きな事故を起こしてしまったらという不安の板挟みになっている方もいらっしゃると思います。

群馬県では、平成23年ごろから県内で行われている支援制度をまとめてホームページで紹介しています。
http://www.pref.gunma.jp/02/h2110287.html

現在紹介されているのは、平成29年5月15日時点のものなので、最新の情報となっています。ぜひご確認ください。

わたしも、平成21年の県議会の一般質問で、この問題について取り上げ、支援制度の充実を求めてきました。

県や県警、関係機関の取組により、平成27年の県議会一般質問で取り上げたときには、以前とは比較にならないほど支援制度が充実してきていることを感じました。

支援の方法はいろいろあります。

例えば、バスカードや回数券などバスの利用補助は、前橋市で5500円~5800円、高崎市で6600円~7000円、桐生市は定期券1年分、渋川市は5800円から8700円、下仁田町1000円、高山村43500円~45000円、大泉町5500円、吉岡町6050円などとなっています。

タクシーやデマンドタクシー、乗り合いタクシーなどの利用補助は、高崎市が6000円、桐生市回数券(金額不明)、館林市・板倉町・明和町12000円、渋川市5000円、甘楽町3300円、玉村町5500円、大泉町5000円など。

助成金や商品券を出しているところもあります。

中之条町と東吾妻町では10000円の商品券、高山村では3万円の助成金。

なお、これらの支援制度は、いくつかの制度がある場合はその中から一つを選ぶようになっている場合もあります。

このほか、運転経歴証明書の交付手数料の助成をしているところもあります。

前橋市、富岡市、吉岡町、下仁田町、南牧村、甘楽町、高山村、桐生市などです。

業界や民間での支援もあります。

わたらせ渓谷鉄道 桐生市・みどり市・日光市に住所がある65歳以上 50%割引

上毛電鉄 前橋市・みどり市・桐生市に住所がある65歳以上 50%割引

上信電鉄 高崎市・富岡市・甘楽町・下仁田町・南牧村に住所がある65歳以上 50%割引

群馬県タクシー協会 1割引き(ただし、桐生市、太田市、館林市、利根沼田地域、伊勢崎市の一部は対象外)

一方で、課題もあります。それは、地域によって支援制度の充実度合に大きな格差があることです。

例えば、独自の支援を実施していない太田市では、利用できる支援がほとんどありません。このことについて、平成28年3月の市議会で問われた清水聖義太田市長は、以下のように答弁しています。

高齢者の免許証ですけれども、これは返納しないほうがいいですね。私は、返納しないまちづくりというのがいいと思うのです。(略)車は安全に運転しなければいけませんけれども、私は、可能な限り健康体でいて、可能な限り長く車を運転する。何歳になったら返納しましょうなどというのは私には余り似合わない、永遠に亡くなるまで車を運転しましょうと。(略)

しかし、現実には運転ができなくなってしまう人、運転に不安が出てきてしまう人がいます。ムリに運転を続けることで、他人の命を奪ってしまう結果になる場合もあります。そういったことを少しでも減らし、運転ができなくても日常生活ができる街をつくっていくことは、高齢化の進む現在の社会にあっては住みやすい街であるかどうかということに大きな影響を与える要素の一つです。

もちろん、今回ご紹介したようなさまざまな政策は、実施するのに予算が必要です。そういったことには予算をかけないという選択をするのか、自分で運転ができなくなっても、あるいは運転しないことを選択しても、暮らしやすい街をつくっていくべきなのか、どのくらいの予算ならかけてもいいと思うのか、いま、わたしたちはもう一度考えてみる必要があるのではないでしょうか。

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コメント

お世話になっております、
太田市に在住のものですが、先日義父の運転免許返納の話になり、太田市の支援を調べようとしたら、何も無い?高齢者の事故が頻繁にあるのに太田市なにやってんのと言う感じです。早急に対処しないと太田市変に有名になりそうです、先生からもっと強く市長に言ってください。よろしくお願いいたします。

投稿: 武藤 | 2018年1月12日 (金) 21時22分

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