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2013年11月 7日 (木)

美郷町における鳥獣害対策の取り組み

午前中の調査のあとはイノシシを山くじらとして活用している邑智郡美郷町に向かいました。

その前に、山くじら料理を楽しめるももんじ屋でお昼ご飯をいただきました。
山くじらことイノシシ肉は、脂が少なく、意外にあっさりしていました。

美郷町では、はじめに山くじらの革製品をつくっている乙原集会所に伺いました。
ここでは地域の婦人会のみなさんが、集会所に集まって、革製品をつくっているところでした。作業をされている横で、町の職員さんと町と包括協定を結んでここでの取り組みのブレーンとなっている、近畿中国四国農業研究センターの研究員の方々からお話を伺いました。

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美郷町では、有害捕獲については猟友会には依頼しておらず、町長をトップとしたピラミッド型の組織として駆除班をつくり、この班による捕獲で安定した生産体制をつくることが可能になったとのことでした。

この駆除班により捕獲されたイノシシは、肉の他、この地域が昔から縫製業が盛んだったことから、高い縫製技術を持つ女性たちがたくさんいることを活かし、革製品の生産にも取り組んでいます。

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集まっていたみなさんは、15人くらいはいたでしょうか、和気あいあいと、熱心に作業をされていました。

こういった取り組みの基礎となっているのは、近中四農研センターと協力して進めてきた農地を鳥獣害から守る取り組みです。ここでは、いかに農業をやっている人自身ができることの中で被害を受けないようにできるかということがポイントで、お金がなるべくかからない、百歳になった人でも自分でできるやり方で、動物たちを餌付けしないようにする方法を実践してきました。

自分たちでできることを、自分たちでやることで、被害を減らすことが自分でできるというのは、地域の人たちのやる気につながりますし、それが確実に効果をあげることで、さらに捕獲の効果をあげ、山くじらの利用にもつながっていったということでした。

農研センターの方や町職員の方が声を大にしてうったえていたのは、1番問題なのは、農家のみなさんが、鳥獣害対策を誰かにやってもらうものだと思ってしまうことで、補助をたくさんつけて立派な柵をつくっても、被害対策の基本を地域の人たちがわかっていなければ、被害は減らないし、やってもらうものだと思っている限り、知識も技術も身につかないということでした。

集会所での調査のあと、婦人会のみなさんが鳥獣被害防止の実践をしている青空サロンを訪問し、何人かの女性からお話を伺いましたが、みなさん本当に楽しそうに、自分たちの工夫をお話ししてくださって、自分たちが力をつけて、自力で対策できることは、こんなにも誇りと喜びにつながるんだと、感銘を受けました。

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明日の午前中は、これまで調査してきた島根県の鳥獣害対策のまとめとして、県庁に伺い、お話を聞かせて頂きます。

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