« 富士重工対日本通運 社会人野球日本選手権 | トップページ | 島根県中山間地域研究センター »

2013年11月 6日 (水)

鳥獣害対策特別委員会 県外調査

今日から3日間、島根県で鳥獣害対策特別委員会の調査を行います。
初日の今日は、島根半島のシカ被害対策調査のため、出雲市内の山地へ向かいました。

677892525839

島根県では、シカ被害が出ているのは主に島根半島のこの辺りだけだそうで、もともとは、シカがほとんどいなくなってしまっていたため、保護するという考え方が中心だったそうです。

ところが、近年被害が出てきたため、保護するには、被害対策もしっかりしないと、ということで、被害対策巡視員や、鳥獣専門指導員、シカ適正管理対策委託事業などさまざまな事業を行っています。

このシカ適正管理対策委託事業というのは、出雲北山山地のシカの適切な保護管理のための事業を出雲市に委託し、費用は県がすべて負担し、実際の事業は出雲市がさらに森林組合に委託して行っているそうです。

現地では、この事業で実施された林業被害対策の一つである枝条巻きの様子を見ました。

677893591257

677893599940

677893611267

これは、シカが木の幹にツノをこすりつけて、木をダメにしてしまうのを防ぐために行われているもので、木の枝をナイロンテープで木の根元に巻きつけるものです。間伐とセットで行ない、1haあたり10万円ほどでできるそうです。

ただし、すでに被害を受けてしまった木など、シカがツノをこすりつけるための木を何本か残しておくのがポイントだということでした。

費用を全額県が負担することについては、市町村の負担がないため、いい面もありますが、際限がなくなるという面もあり、1割でも地元に負担してもらった方がいいと説明してくださった方はおっしゃっていました。

また、シカの捕獲頭数は出雲市の湖北地区で平成21年度に183頭だったものが、翌22年度には228頭、23年度には701頭、24年度は1294頭と急速に伸びており、この理由として、22年度には一頭あたり12000円だった捕獲奨励金が、23年度からは市と県で合わせて30000円になったことが影響しているのではないかという説明がありました。

だとすれば、これまでなかなか捕獲が進まない理由として、狩猟免許所持者の高齢化や減少が言われてきたわけですが、必ずしもそのことが理由とはいえない可能性があります。

駆除活動については、これまで銃に頼っていたけれど、捕獲頭数が伸びているここ3年は、罠猟が中心となっており、現在では捕獲数の9割がくくりわなと言われるタイプの罠によるもので、さらに罠猟が中心となったことで、メスのシカが獲れるようになったということもあるそうです。

このあたりは、示唆に富んだ内容で、よく情報を吟味してみたいと思います。

明日は、島根県の中山間地域研究センターの取り組みと、島根県の鳥獣被害の主であるイノシシ被害対策について、現地を視察する予定です。

|

« 富士重工対日本通運 社会人野球日本選手権 | トップページ | 島根県中山間地域研究センター »

コメント

鹿の対策について、私が考えているのはどうも日本の林業政策が変わったのも影響していると思います。それと言うのも、以前でしたら、例えば金山の木を伐採するとしますと、全山それも一辺に伐採して、山全体を丸裸にしましたが、今は、同じ山の伐採でも切る所と残す所を考えて伐採するので、鹿等の野生動物が隠れる所を作って居る様なものです。
そこの伐採した跡に当然の事ですが、植樹します。鹿にすれば、当にカモがネギを背負ってきた様なものです。餌がが目の前にあるのですから、その辺の林業政策も考えないと,シカ対策は進まないと思います。 
イノシシの対策も同様かと思いますが如何でしょうか?

投稿: 金子 正 | 2013年11月 7日 (木) 19時56分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 鳥獣害対策特別委員会 県外調査:

« 富士重工対日本通運 社会人野球日本選手権 | トップページ | 島根県中山間地域研究センター »