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2013年8月27日 (火)

イノシシ被害調査

太田市営の八王子山公園墓地のイノシシ被害の状況と近傍の菅塩地域に設置されている電気柵の調査に行ってきました。

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公園墓地では、あちこちにイノシシに掘り返された跡がありました。

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同行いただいた県の林業試験場の方によれば、日当たりがよく、水気の多い場所にみみずが多くいるため、それを食べるために掘っているのだということでした。

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掘り返されているところはきれいに整備されていて、見通しもよい場所のため、かなり大胆な特定のイノシシが場所を覚えて繰り返し来ているということも考えられるそうです。

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墓地のすぐそばも広範囲に掘り返されていて、市の担当の方の説明によれば、雨が降ると土が流れ出してしまうそうです。以前は大量に土が流れ出して、業者になおしてもらわなければならなくなってしまったこともあったとのことでした。

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公園の中はきれいに整備されていますが、その周りの丘陵地帯は、低木や篠・竹、雑草の生い茂る藪となっていて、イノシシの格好のねぐらとなっているようです。

箱罠を設置したり、農地には柵を設置するなど対策をとっていますが、罠でとれるのはうりぼうなど未成熟のイノシシがほとんどだそうで、対策にも限界があるようです。

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こちらは、菅塩周辺の農地に設置された電気柵です。いったん電気柵を設置するとその部分の被害はなくなるそうですが、柵の維持管理がかなり大変です。雑草が伸びて電線にかかってしまわないようにしなければならないのですが、かなり頻繁にやってもすぐ草伸びてしまうため、適切な管理には相当の労力がいるようです。

太田市では、今年度の半年間に100匹以上のイノシシがわなにかかって捕獲されており、生息域が急速に拡大していることが考えられます。イノシシを見かけた人たちの話では、このあたりのイノシシは体格もよく、栄養状態がよいようだということで、そうすると繁殖のスピードも拡大するようです。

すでにイノシシは八王子丘陵から金山へも進出しており、さらに渡良瀬川を伝って下流方面に進出したり、金山から南のほうへも移動していくことが懸念されており、事態は相当深刻です。

県では、イノシシを始めとした野生鳥獣に関する研究を進めており、知見や対策のノウハウを蓄積しています。まだまだわからないことも多いとはいえ、手持ちの情報を困っている地域の人たちに対し、きめ細かく提供し、被害を軽減し、生息域の拡大をくいとめる方法を一緒に考えていく必要があると改めて感じました。

調査に同行いただいた市・県の皆様には時間を割いていただいて本当にありがとうございました。

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