甲装着人骨 渋川金井東裏遺跡
上信自動車道の建設工事に伴って進められている発掘調査で、全国で初めてよろいを着た人骨が発見され、12月12日現地説明会が開催されました。
群馬県埋蔵文化財調査事業団では、遺跡の現地説明会をたびたび行っていますが、通常だと多くても200人くらいの参加者のところ、今回はなんと2500人を超える人たちが参加したということで、その関心の高さが伺えます。
発見されたのは11月下旬ということですが、発見した方たちは当時、遺跡をうっかり踏み抜いてしまったというような悪夢を何度も見るくらい緊張したそうです。
あまりにも貴重な発見であるため、良好な保存状態を維持するために、非公開を含め、公開をどのタイミングでどのくらいの期間行うか慎重に検討したそうですが、やはりこれだけの発見なのでなるべく多くの人に見てもらいたいということで、開催することにしたということでした。
現場からはこのほか、生後数カ月とみられる赤ちゃんの頭の骨やよろいの部品、鉄器なども見つかっています。
これらの人骨等は、古墳時代後期の6世紀初頭に噴火した榛名山二ツ岳の火山灰の中から発見され、今年から知事が力を入れて取り組んでいる東国文化の時期にも一致しているということで、今後の展開が大いに期待されます。
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