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2009年5月 7日 (木)

群馬県こころの健康センター

群馬県こころの健康センターにおける精神科救急とアウトリーチ活動について、会派による現地調査をさせていただきました。

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精神科に対し、一般的な診療科を身体科と呼んでいるそうですが、身体科における救急というのは、命にかかわる重大な病気やけがの恐れがある場合で、精神科の救急は病気そのものによる命の危険というのはなくても、二次的に自殺や他人を傷つけてしまう他害といった命の危険に結びつくような場合を指すそうです。

精神科の場合、本人に病気の自覚がなかったり、受診や入院を拒否する場合もあり、自傷や他害の恐れがある場合、都道府県知事は患者さんを強制的に入院させる「措置入院」という方法をとることができます。

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刑法39条の規定で、精神しょうがいのため、善悪の区別がつかない「心神喪失」の場合、犯罪行為を犯しても罰しないということになっているため、日本では精神しょうがいを持っていると思われる人が犯罪や問題行動を起こした場合、警察や検察、矯正施設などから保健所に通報があり、保健所等が厳格な手順に従って調査・診察を実施し、必要となれば措置入院を決定するということになります。

この通報があった場合、保健所では直ちに現場に急行して手続きを行い、入院の必要があれば病院までその人を移送するというところまでしなければならないということで、対応が困難な事例も多々あり、警察との調整などを経て群馬県では県内におけるこのような通報を保健所ではなくこのこころの健康センターに併設されている「精神科救急情報センター」で一元的に受けて対応するということになったそうです。

24時間体制で通報を受けるため、当センターの職員は、所長・主監以外のすべての職員が3交代勤務となっていて、休日も10人体制で当直を組んで通報への対応に当たっているとのことでした。

また、措置入院が必要となると思われる事例に関する通報だけでなく、そういった事例に結びつきそうな救急事例に関する相談がよせられるようになったため、患者さんのお宅を訪問したり、関係者の意見統一を図るための処遇検討会を行うなどといった「アウトリーチ活動」も積極的に行っています。

精神しょうがいを抱えている人たちは、病気だけでなく、生活環境や経済的環境なども不安定な状況におかれている場合が多く、きめ細かく支援を行い、受診や通院、治療をきちんと受けることで状態が安定化し、問題の発生を未然に防いだり、退院時や退院以降のケアを行うことで再犯防止につながったりということがあるということでした。

このような活動は、本当に必要であり、重要な仕事だと思いますが、職員の人数や予算は限定的で、通報が重なって非番の日に出勤しても、代休もとれない状況だそうです。

群馬県におけるこの精神科救急情報センターやアウトリーチ活動は、全国でも先進的な取り組みということですが、その大切さを改めて認識し、犯罪を減らすためにもしっかりと取り組んでいかなければならないと感じました。

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