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2009年2月 9日 (月)

広岡守穂講演会

太田に男女共同参画社会をつくる会パートナーズの主催で中央大学教授の広岡守穂さんの講演会があり、聞きに行ってきました。

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広岡守穂さんは、中学生の時の同級生だった立美さんと学生の時に結婚し、5人の子どもを一緒に育ててこられました。その中で、男性側にまったく悪気がなくても、気持ちが伝わらずいつのまにかすれ違ってしまうことがありうるということに気付いたそうです。

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先日、子どもが生まれたばかりの広岡さんの娘さんが里帰りしたそうですが、赤ちゃんが夜泣きして寝不足でつらそうな娘さんの顔を見て、可哀そうだなあと思って、午前中講演が入っていたのですが、孫を連れていくことにして娘さんを寝かせてあげたそうです。

けれども、自分が子育てをしていた頃は、考えてみるとそうではなかったと広岡さんはおっしゃいます。無意識のうちに、なんとなくお母さんと子どもは引き離してはいけないものだと思い、子どもの夜泣きにつかれている立美さんを見て、気晴らしに家族で遊園地にでも行こうとさそって、ずいぶんいろんな所へ行ったそうです。

ところが、何年かたって「あのころ楽しかったよね?」と立美さんに聞くと、返事をしないのだそうです。不思議に思ってよく聞いてみると、家族で出かけるといっても、おしめを替えたりおっぱいを上げたり、子どもが迷子にならないようにと目を離さないようにしたりで忙しく、食事もおちおちとれなかったから、楽しかったというより大変だったといわれ、衝撃を受けたといいます。

2時間でも3時間でもいいから一人になって、ゆっくり眠りたかったという立美さんの言葉は、わたしにも本当によくわかります。けれども、そのことが案外、男性にはわかっていないこともあるようです。

広岡さんは、男性にはもっと女性の話を聞くようにする必要があるし、女性はけんかをしたくないとか関係を壊したくないなどと遠慮してストレートに言わないことがあるので、自分の伝えたいことをきちんと伝えるべきだとおっしゃっていました。

さて、その立美さんは今、石川県の県議会議員としてご活躍中です。守穂さんと二人三脚で講演活動などもされているということで、長い時間をかけて、お互いの共通理解を深め、素晴らしいパートナーとなっていることが推察され、本当にすごいことだと思います。いつか、機会があったらぜひ立美さんにお会いしたいものだと思いました。

わかりやすく実感のこもったお話をしてくださった広岡守穂さんと、運営にあたったパートナーズのみなさん、関係者の皆さんに心から感謝したいと思います。

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