« 太田市花火大会清掃ボランティア | トップページ | 全国青年都道府県議会議員の会総会 »

2008年8月25日 (月)

群馬の絹をめぐる

「繭と生糸は日本一」と上毛かるたで歌われるとおり、群馬県は日本の誇る絹糸の産地です。県のHPによれば、国内の繭生産量の45%、生糸の50%が本県産だとのことです。その生糸を現在でも生産する数少ない製糸場の一つ、碓氷製糸場を見に行ってきました。

Dsc02146

ここは、養蚕農家が経営する全国唯一の製糸工場で、昭和34年に設立されました。平成20年の4月現在で、455名の組合員がいるとのことです。皇居で飼育された「小石丸」の繭も、この工場で生糸にされ、正倉院の御物の復元などに使われているそうです。

Dsc02153

工場では集められたたくさんの繭を選別し、乾燥し、煮て糸として巻き取って製品にして出荷します。

Dsc02145

生繭というのは中のさなぎがまだ生きている眉のことですが、この繭が入っている袋に手を入れると、さなぎが発する熱であったかく感じます。乾燥処理を終えてさなぎが死んでいる繭の袋は手を入れてもあったかくありません。

Dsc02195

絹糸は繭から引き出されたばかりの状態でも光沢があり、美しいものです。それが何度も巻き取り、巻き返しをへて製品となった姿は本当に美しく、魅了されました。

Dsc02196

以前は絹糸はキロ20000円ほどで買ってもらえたそうですが、現在では中国製の絹糸などに押されて4000~5000円ほどになってしまっているそうです。繭の値段がキロ2000円ほどということですから、作れば作るほど赤字になってしまいます。そこを補助金などを得てなんとか細々続けている状態だということでした。

碓氷製糸場を見させていただいた後、群馬のオリジナルブランド生糸や純国産生糸を100%使用した商品を開発し、販売する「絹小沢株式会社」さんを訪問しました。

Dsc02236

ここでは先ほどの絹糸が、布となったもの、染めに出されて美しい反物になったものなどを見ることができました。

純国産の絹で作ったものは品質が良く、風合いが外国産のものと全く違うといいますが、値段が4~5倍ほども違ってしまうため、販路を拡大するのはなかなか難しいといいます。

ただの絹糸の状態でも美しかったものが、反物となるとまさに「宝物」といってもいいのではというほどで、さわってみる手もおっかなびっくりでした。

Dsc02244

長く続けられてきた日本の伝統産業である蚕糸業は、現在まさに消滅の危機にあります。けれどもいったん消滅してしまえば、復活させることはほとんど不可能でしょう。なんとかこの産業を続けていけるように守っていきたいものです。

|

« 太田市花火大会清掃ボランティア | トップページ | 全国青年都道府県議会議員の会総会 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 群馬の絹をめぐる:

« 太田市花火大会清掃ボランティア | トップページ | 全国青年都道府県議会議員の会総会 »