日本で最初の女医 荻野吟子の生涯~小説 花埋み~
太田稲門会の平成20年度総会・講演会があり、常盤学園理事長の常見隆先生から、妻沼出身の日本最初の女医である荻野吟子さんのお話を伺いました。
荻野吟子さんは妻沼の裕福な家庭に生まれ育ち、16歳で結婚しましたが、嫁ぎ先で淋病をうつされ離婚。順天堂病院に入院した時の経験から女医になる決意をします。
当時、女性が医師になることは勿論、医学校に通うことさえ考えられない時代に、初めは国学者に学び、次に東京女子師範学校に入学、卒業後私立医学校に入学してついには医術開業試験に合格し、女医となった荻野さんの生涯に大きな関心を持ち、さっそく荻野吟子をモデルとした小説「花埋み」(渡辺淳一作・新潮社刊)を購入し一気に読んでしまいました。
実は常見理事長はこの荻野吟子さんの遠縁になるということで、理事長のお父上が吟子さんについて調べたことがこの本の参考資料となっているとのことでした。
小説ですので、実際の荻野吟子さんの生涯そのままというわけではないと思いますが、いまよりもはるかに女性が生きることが大変だった時代に、女性の生きる道を広げてくれた人が身近にいたことを知り、胸が熱くなりました。
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