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2007年9月 5日 (水)

川崎医大救命救急センター

川崎医大付属病院高度救命救急センターは岡山県の倉敷市にあります。名前の川崎は地名ではなく、初代の理事長兼病院長であった川崎祐宣氏の名字です。民間病院ですが、岡山の医療を支える中心的な役割を果たしています。

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センターでは平成11年からドクターヘリの試験運行をはじめ、13年からは、国と県との協力の下本格運行しています。年間の出動件数はおよそ500件ほど。運営経費はおよそ二億円だそうで、一回当たり四十万円くらいということになります。ただし、経費のほとんどを占めるヘリコプター会社への委託費は、出動回数には関係ないそうなので、出動回数が増えれば単価は下がることになります。

ヘリのカバーする範囲はおよそ70キロ圏。一機で岡山県のほぼ全域をカバーしています。群馬県の場合も一カ所の配備で十分だろうということでした。ヘリは土日休日を含めて毎日朝九時から夕方5時まで待機して出動に備えています。夜間の出動も不可能ではないそうですが、経費の関係で昼間のみの対応となっているそうです。

ドイツでは1970年代からドクターヘリの運行が始まり、出動件数にほぼ反比例するように交通事故による死者の数が減っているということで、川崎医大のヘリの場合も試験運行の際に死亡事例を四割ほど削減する効果があったようです。

問題はヘリの待機と同じく医師の確保も必要だということで、川崎医大の場合は午前午後それぞれ二人ずつ担当医を決めて、当番の医師は要請があればたとえ手術の最中でも出動できるようにしているそうです。病院の忙しさもより増したと説明してくれた鈴木医師がおっしゃっていました。

また、たとえヘリが配備されていても運ぶ先がなければ意味がないわけで、搬送先が決まらなくて困ったことはありませんかとお聞きしたところ、こちらでは万が一満床などの理由で川崎医大病院で受け入れられない場合でも、他の病院で受け入れてもらえるよう連携のシステムを整えてあるとのことでした。
群馬で配備する場合には、そのあたりも十分検討する必要がありそうです。

非常に参考になることが多く有意義な視察でしたが、残念だったのは先方の都合もあり一時間ほどしか時間がなかったことです。
質問の時間も限られていて、もっといろいろ聞きたかったです。

お忙しい中丁寧に説明してくださった、鈴木医師をはじめ川崎医大病院の皆さま、ありがとうございました!

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