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2007年9月 7日 (金)

大阪府立子どもライフサポートセンター

県外調査3日目は迫りくる台風を横目に見つつ大阪府堺市にある子どもライフサポートセンターを訪ねました。

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ここでは、不登校やひきこもりといわれる子どもたちの中で、特に制度の谷間的存在となってしまっている、中学卒業後18歳未満の子どもたちへの専門的なサポートを行っています。

大阪府では2006年度の不登校の生徒は中学校で7469人いたそうですが、その中でも義務教育が終了したことにより社会的支援が途絶え、ひきこもりになったり家庭内暴力などにより家族での対応が困難なケースが多くみられるそうです。

大阪府内各地の子ども家庭センター(児童相談所)によせられるそれらの相談の中で、自立を目指した支援が必要な場合、ケースワーカーが入所の手続きなどを行ってくれます。昨年度の入所者数は年間総数で60名、定員は50名で常時35名ほどの子どもたちが入れ替わり入所しているそうです。

センターでは毎朝7時頃起床し、9時半からホームルーム、午前中45分x2コマ、午後45分x3コマのさまざまなプログラムをこなし、夜11時過ぎごろに消灯という規則正しい生活をしながら、高校や大学への進学、就職などを目指します。

こちらは研修棟の図書コーナー。居心地のよさそうな雰囲気です。

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こちらはそのとなりのパソコン実習室。センターでは就職に役立つ資格の取得を目指していますが、中学卒業で取得できる資格はあまりないのだそうです。パソコンの資格は取得できるものもあり、力を入れているそうです。

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ここにくると子どもたちは友達ができて楽しく過ごしていることが多いといいます。とはいえ、大勢の不登校やひきこもりといわれる子どもたちのうち、ここに来るのはごくわずかです。ある意味では、ここに来られるということはすでにひきこもりから抜け出しつつある状態ではないかと思います。そういう意味で、地域の相談を担う子ども家庭センターの役割は大きいのですが、そちらでもなかなか人手が足りない状況があるとのスタッフの方の言葉が印象的でした。

同じ不登校やひきこもりという状態にあっても、虐待を受けていたり、家族がいなかったりする子どもたちや軽度の精神的、知的なハンディがある場合、また非行傾向のある場合などさまざまなケースがあり、対応の仕方はそれぞれ違います。しかし、それらをきちんと区別して対策をとることは現状ではなかなか難しいようです。

対症療法ではなく、根本的な解決をめざすには、不登校やひきこもりの原因をつきとめ、解決の方法を探す地道な努力が求められるのではないかと思います。今回の視察をきっかけにさらに多くの現場を見たいと感じました。

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