「原爆の図」展
原爆の図の原画を見るのは初めてでしたが、大きな画面いっぱいに広がる絵の存在感に圧倒される思いでした。暗い色調の中、真っ赤な炎だけが、本物の炎よりも真実味を帯びて浮き上がって、音もにおいもない絵の中に、聞こえない音、かぐことのできない匂い、そして人々の苦しみが閉じ込められているようでした。
同時に展示されていた絵本「ひろしまのピカ」の原画も、見ているうちに涙がこぼれてとまらなくなってしまいました。
会場の運営には、多くの若いボランティアスタッフがいて、中には中学生か高校生ぐらいと思われるスタッフの方たちもいました。そのことが、この絵に描かれた世界への一筋の光明のように思われました。
もう二度と、この絵のようなことがおきないようにわたしも力を尽くしたいと思っています。
| 固定リンク
コメント