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2007年2月26日 (月)

猪口邦子講演会

太田市に男女共同参画社会をつくる会パートナーズの主催で、前少子化・男女共同参画担当大臣の猪口邦子さんを講師にお招きし、講演会が行われました。

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猪口さんは、流れるような語り口で、男女共同参画ということに対する熱い思いを語ってくださいました。

とても印象に残ったのが、猪口さんがエール大学に通っていらっしゃったときのお話です。一緒に学んでいた人が、博士論文の提出を目前にして結婚し、さらに出産することになったのだそうです。

猪口さんは、「この人は小さいころから今までずっと努力して、才能にも恵まれて、ここまで学業を積み上げてきたのに、これですべてを放棄してしまうんだ」と思ったそうです。そのころ(いまもかもしれませんが)日本では結婚・出産と研究生活を両立するなどということは考えられないことで、当然猪口さんとしてはその人が結婚し、出産するということはこれまでの業績すべてをなげうつことになるのだと思ったそうです。

けれどもその当時でさえ、アメリカでは大学に保育所が完備されていて、その人は結婚し、出産し、しばらくすると戻ってきて研究を続け、今では高名な経済学者となっているのだそうです。

猪口さんは大学でも長く教鞭をとり、日本の多くの女子学生が研究を続けたいという情熱を持ちながらも、子どもが生まれることになって大学を去っていくのを目の当たりにしたそうです。大学院の博士過程というのは、一番結婚や出産が多くなるときで、けれども待機児が多い地域では学生が保育所で子どもを預かってもらうことが難しいのです。

猪口さんはこういう状況を次の世代まで続けてはいけない、女性であっても自分の生き方を自由に選択し、才能を伸ばしていけるようにしなければいけないという思いで、初の少子化・男女共同参画担当の専任大臣に就任したのだそうです。

その気持ちはわたし自身とも多く重なるところがあります。わたしも、上の子が生まれたとき学生で、保育所に入れることができずつれて大学に通いました。大学ではまわりの理解もあり、およそ1年半の学生生活を子連れで乗り切ることができましたが、そういう恵まれた状況は限られていると思います。

自分の子どもたちが大人になるころには、性別を理由に人生の選択の幅を狭められることのない人生であってほしいという願いは政治活動の原動力の一つでもあります。多くの先輩の女性たちが切り開いてきた道を、わたしも少しでも広げるお手伝いをして次の世代に手渡したいという思いを新たにしました。

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