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2006年11月20日 (月)

森は生きている

オペラシアターこんにゃく座によるオペラ「森は生きている」の公演が、ぽぷら保育園の主催により毛里田小学校の体育館で上演され、見に行きました。

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あいにくの雨の中、開演30分前にはもうこの行列。人気の高さを実感しました。

このオペラは、ロシア民話を下敷きにしたマルシャークの同名の作品を原作にしています。

お城に住むわがままな女王が、冬のさなかに春に咲く花「マツユキソウ」をほしいといったばかりに、褒美に目が眩んだ継母と継姉にとってくるようにといいつけられた娘が、雪深い森の中で途方にくれているとき、12月の精に会い、たすけられるというあらすじです。

会場は体育館なので、ずっと座ってみているとしんしんと冷えてきます。観客は半分ぐらいが子どもたちで、それも小さい子がとても多かったのですが、さすがに日本語によるオペラの取り組みを長年行っているこんにゃく座の公演だけあって、とても聞きやすく、子どもたちも熱心に聞き入っていました。

いじわるな継母や継姉にいじめられる素直で優しい末娘というのはおとぎ話の典型的な設定で、二人姉妹の姉であるわたしとしてはいつも複雑な気持ちで、なんでいつも末っ子ばっかりいい目にあうんだろうと思ったものですが、この公演をみて、昨今のいじめによる自殺の報道を思い返し、おとぎ話の持つ力というものに改めて感じるところがありました。

おとぎ話は、どんなに理不尽なことを言われたり、いじめられたりしても、まっすぐな気持ちで生きていれば誰かが必ず助けてくれて、幸せになれるんだよ、ということを繰り返し繰り返し語りかけています。

こどもの頃からそういう単純で、素朴だけれど暖かいメッセージを何度も聞きながら大人になることで、本当にどん底だと思うときにも希望を捨てずに生きようとする力がはぐくまれるのではないでしょうか。

おとぎ話では助けてくれるのはいつも、道端でたまたま会ったような赤の他人で、自分自身がした親切や良いことの報いとして幸運を授けてくれます。

ここに、いじめを解決するための一つのヒントがあるように思います。いじめられている子を助けるのは、誰でもいいのです。その子とであった誰にでも、その子を助けることができるのです。親や家族や学校や先生や友だちが救ってくれなくても、誰もがその子の助け手となりうるのです。

吹雪の森の中で娘は「とうとう今日が人生最後の日なのかしら?それほど楽しいことばかりの人生ではなかったけれど、わたしはまだ死にたくない。誰か助けて!」と森に向かって叫びます。すると遠くの方に明るく燃える火が見えるのです。

少女は自分をつらい目にあわせた女王や継母や継姉も最後には許し、ハッピーエンドになります。おとぎ話が語りかけることの中に、大人たちも学ぶべきことが多く含まれているように感じました。

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