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2006年1月21日 (土)

夢すばる「トークセッション」

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前橋市総合福祉会館で、NPO法人夢すばる主催のトークセッションが行われ、参加しました。先日、浅野史朗宮城県知事(当時)の講演会の際にもいらっしゃったNPO法人ふわりの理事長戸枝陽基さんと長野県・北信圏域障害者生活支援センター所長の福岡寿さんが夢すばる理事長の長居由子さんと主に4月から施行される障害者自立支援法について語るという内容でした。

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障害者自立支援法については、当事者、支援者の方たちの間では賛否両論あるようですが、その中身について、具体的でわかりやすいお話がありました。

障害者自立支援法の実際のシステムは介護保険の制度とかなり近いようで、制度の利用を希望する人はまず相談支援事業者に申し込みをすることになっています。そこで、利用申請をし、介護給付または訓練等給付希望する場合は、市町村によるしょうがい程度区分の一次判定が行われます。

その後審査会による二次判定などを経てしょうがいの程度により6段階の区分認定が出て、それに応じてサービスの利用を組み立て、審査を経て正式に支給が決定されます。

基本的に利用したサービスの1割負担が原則ですが、所得に応じて減免があります。

これまで身体・知的・精神としょうがいの種別により別々に提供されていたサービスが、一元化され、しょうがいの種別に関わらず利用できるようになること、当事者に一番近い市町村が責任をもってサービスの提供を行うこと、サービスの利用者も一部負担を行うと同時に国と地方自治体が責任を持って費用負担を行うこと、就労支援を強化すること、支給決定の仕組みの透明化と明確化を行うことなどによりしょうがいのある人々の自立を支えるというのがこの制度の目的であるとされています。

戸枝さんのお話では、現在500万人いるしょうがいを持つ人たちに対し、支援費等の予算額は1兆円程度であり、360万人の介護保険利用者に対しては6兆円以上の予算が使われていること、しかし、少子化や高齢化で財政が悪化することを考えれば福祉の予算が今後減ることはないにしても大幅に増額されることは考えにくいこと、そのため福祉に対して財源を確保していくには、介護保険と統合できる部分は統合し、それに含まれない部分については独自の制度を維持するというのがもっとも現実的な方法ではないかという趣旨の説明がありました。

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そして、これまでサービスを必要としている人が、本当にそれだけのサービスを利用してきたのかといえば、利用していない人のほうが多いこと、特に精神しょうがいについてはこれまでほとんどサービスの利用など対象にならなかったため、これからは利用できる範囲が広がるので、ぜひ制度をうまく利用してほしいということでした。

全体として、とても納得のいくお話だったのですが、でもこの制度の導入に強く反対する当事者団体の人たちもたくさんいるわけです。なぜだろう、と思ったのですが、こういうことかもしれません。

全体として制度が使いやすくなり、枠が広がったとしても、仮に市町村民税の課税世帯(一般)に該当するしょうがいしゃの方はこれまで負担がゼロだったとしても、4月からは毎月最高37200円支払わなければなりません。

やはり、一人一人の当事者にとっては、制度全体がうまくいくことも大事だけれど、自分の負担や利用できるサービスの内容がこれまでとどう変わるのか、ということに関心がいくのではないでしょうか。これまでより負担が高くなるならやはり抵抗があるし、安くなるならありがたい。これまで利用できたものが利用できなくなるなら困るし、利用範囲が広がるならありがたい、それが当然だと思います。

また、現在の利用できる施設やサービスの定員が限られている状況では、しょうがいの区分に応じて優先順序が決まってくるため、優先順序が低いとされた人は現在施設に入所している場合も5年後ぐらいをめどに引越ししなければならない場合もでてくるということでした。

もちろん、本当にサービスを必要としている人が、それほどでもない人より後回しになってしまうとしたら、問題です。でも、ある人がどれくらいサービスを必要としているのか、それをきちんと認定してもらえるのだろうか、ということは大きな不安要素だと思います。

信頼できる人を認定する人に選定するよう市町村に働きかけることなどが重要だとの指摘もありましたが、それと同時にこれまで以上に人選や審査過程の情報開示が必要になってくるのではないかと感じました。

そして、なにより制度の適切な運営を支える人材がそれぞれの市町村に存在するということが、とても大切なことです。市町村の責任は、これからますます大きくなるのだということが、よくわかりました。

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