デカレンジャーに学ぶ?
子どもたちをつれて買物途中に遭遇しました。もちろん、子どもたちは一瞬でくぎづけ。こうなったらてこでも動きません。あきらめて、子ども向けのイベントを企画する立場から見学してみることにしました。
まず、なるほどと思ったのは始まる三十分くらい前から、呼び込みをやっていたこと。もともと大勢の人が集まるこういう場所では、観客のほとんどがそれを目当てに来るのではなくとおりすがりです。その足をとめ、始まるまで待たせるためには、内容をいかにもおもしろそうに、しかもすぐ始まるように伝える必要があります。
しかもこの場合、足を止めてほしいのは子どもたちですから、特にわかりやすさが重要です。キイワードはデカレンジャー。子どもたちには絶大な知名度を誇るこの名前を繰り返すことで子どもたちの足が止まります。連休中とあって、始まる十五分前ぐらいには百組くらいだったのが、始まるころには二百を超え、上の階の手摺りにまですずなりに。こういうところで街頭演説できればいいんですが。
時間が来ても、デカレンジャーはすぐには登場しません。子どもたちが声を限りに呼ぶこと三回、期待に答えての登場です。
セリフを喋るのは舞台袖の呼び込みをやっていた若い女性と男性。出演者は演じるだけで喋らないので、息がきれることもありません。喋る人は舞台を見ながらやるのでタイミングもバッチリ。舞台に立つ人は七人くらいで、衣裳を変えながら一人何役もやってるようです。子どもたちにはなしかけ、答えさせたり、声援を送らせたりすることで子どもたちは舞台に引き込まれ、一体感を味わいます。
デカレンジャーは赤、青、黄色、緑、ピンクの五人。昔はピンクだけが女性だった気がしますが、いまは黄色も女性のようです。主役は赤らしく、最初は出張中でいなかったのですが(!)、最後のおいしいところで登場、子どもたちの声援を受けて悪役をやっつけてしまいました。もちろん、子どもたちは大喜びです。
そして最後はサイン会。サインは無料ですが色紙は四百円です。さすが(^_^;。もちろん、買いませんでしたが。こうしてあちこちのショッピングセンターで地道につづけるショーが戦隊ものの根強い人気を支えているんだろうなと思いました。 いろいろな意味で学ぶことのあった三十分でした。
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